冬が来た話
夜が白く染まっていく、しんしんと
札幌はすっかり冬
季節がコロコロと表情を変えるから振り回されながらも着いていくのに必死
降り積もった新雪をギュッと踏みしめて歩く
32回目の冬、まだ寒さには慣れない
暖かいものが好きだから冬は好き
ご飯も風呂も布団も室温も体温も
あたたかさのありがたみを実感する
ラーメンとか鍋とかサウナとか大好きだし
あ、熱燗なんかもいいですね
滑って転びそうになりながらもなんとか堪えて歩くのはなんだか今の自分みたいだな
移ろいゆく季節と同じように、きっとそれ以上に変わっていく自分自身
10年前の自分、5年前、2年前、1年前
半年前、3ヶ月前、1ヶ月前と今どれも全然違う
性格も生活も環境も目まぐるしい
楽しいね、楽しいよ
変わっていく自分を愛したいし愛して欲しい
寧ろ愛させたいので態度と結果で示さなきゃな
安定はしたい、けど停滞しない
博打はやめた、けど挑戦したい
梲の上がらない日々を蹴飛ばしてシュートを決めてやりたい
駄目では無いけど良くもできなかった曲をくしゃくしゃに丸めて
いつか思い出したとき広げてまた会えたらいいな
湖にまた薄い氷が張っていく 冬を越す魚
でもそれではきっと遅いから
氷を突き破って陸に上がって俺はここにいるよって大声で叫んでしまおう
穴持たずの熊の血走った目で駆け回る
俺やりたいことがたくさんあるんだ
なので各位着いてきてください
よろしく、お願いします
ほなまた